大田区蒲田の眼科|蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニック 〒144-0051東京都大田区西蒲田7-69-1 東急プラザ蒲田7F

緑内障

視野の端がかすむ、少し欠けている気がする——老眼のせいかな、と思いながら気になっていませんか。その見えにくさは、緑内障のサインかもしれません。緑内障は自覚症状がほとんどないまま進み、日本人の中途失明原因の第1位を占めています。原因・症状・検査・治療法について、蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックがやさしく解説します。

日本眼科学会 認定眼科専門医  小林 一博
監修者 日本眼科学会 認定眼科専門医 小林 一博 KOBAYASHI KAZUHIRO

蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックの執刀医。
東京大学医学部附属病院や虎の門病院等の基幹病院にて、高度な眼科手術の研鑽を積んだスペシャリスト。ICL認定医として近視矯正から多焦点レンズを用いた白内障手術まで、精密な手技を要する眼内レンズ治療を専門としています。
科学的根拠に基づく、正しい医療情報を発信しています。

緑内障とは

緑内障は、目から脳へ映像の情報を送る視神経が少しずつ傷み、見える範囲(視野)が狭くなっていく病気です。目の中では房水という液体が絶えず作られ、隅角という出口から外へ流れ出ています。この循環が滞ると眼球内の圧力(眼圧)が上がり、視神経が圧迫を受けます。

視神経は約100万本の神経線維の束でできています。いったん傷んだ線維はもとに戻りません。そのため欠けた視野は治療しても回復せず、治療の目的は「今ある視野を守り抜くこと」になります。

やっかいなのは、初期にほとんど自覚症状が出ない点です。片方の目に欠損があっても、もう片方の目が補って見え方をカバーします。脳も欠けた部分を周囲の情報で埋めるため、視野の半分近くが失われるまで気づかない方も少なくありません。

緑内障について知っておきたい重要な事実

緑内障について、まず知っていただきたい事実が3つあります。

日本人の中途失明原因の第1位が緑内障です。病気に気づかないまま視神経の障害が進み、視覚に重い障害を負う方が今も少なくありません。

40歳以上の約20人に1人が緑内障といわれています。岐阜県多治見市で行われた疫学調査では、40歳以上の有病率が約5%と報告されました。しかも、そのうちの大多数は緑内障と診断されないままでした。

自覚症状のないまま進行します。 痛みも強いかすみもないため、健診の眼底写真ではじめて指摘される方が多くいらっしゃいます。

緑内障の症状と見え方

健診で「視神経乳頭陥凹拡大」と指摘され、不安を抱えて来院される方が増えています。まずはご自身の見え方を振り返ってみてください。

  • 視野の一部がぼんやりかすむ
  • ものが見えていない部分がある気がする
  • 階段や段差でつまずきやすくなった
  • 運転中に標識や歩行者を見落としやすい
  • 片目ずつ見ると左右で見え方が違う
  • 眼鏡を作り直しても見えにくさが残る

当てはまる項目があれば、一度検査をお受けください。ただし、これらの症状がまったくなくても緑内障は否定できません。初期の視野欠損は脳が周囲の情報で補正するため、ふだんどおり見えていると感じます。症状の有無ではなく、検査の結果で判断する病気だとお考えください。

初期段階の主な症状

初期の緑内障では、視野の中心から少し離れた場所に、ごく小さな見えない点(暗点)が現れます。多くは鼻側の上下や、中心から15度前後の範囲から始まります。

この段階で見え方の変化を自覚できる方はほとんどいません。両目で見ていると欠損部分を反対の目が補い、片目でも脳が周囲の景色から情報を埋め合わせます。視力検査の数値が1.0のまま保たれることも珍しくありません。

一方で、初期は治療の効果がもっとも期待できる時期です。点眼薬で眼圧を下げれば、進行の速度をゆるやかにできます。生涯にわたって見え方を保てる方も少なくありません。蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックでは、健診で指摘を受けた段階での精密検査をおすすめしています。

中期~末期の主な症状

中期では、小さな暗点がつながって弓状に広がり、視野の欠けが面として現れます。片目ずつ確認すると、見えない範囲があることに気づく方も少なくありません。人やものにぶつかる、探しものが見つけにくいといった変化が出てきます。

末期になると欠損が中心近くまで及び、視野が筒をのぞくように狭くなります。読書で文字を追えない、運転で標識や自転車を見落とすなど、生活への影響がはっきりしてきます。視力そのものは終盤まで比較的保たれるため、進行に気づきにくい点も見逃せません。

失われた視野は、点眼でも手術でも取り戻せません。だからこそ、症状が出そろう前の段階で見つけ、治療を始めてください。蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックでは、進行度に合わせた検査間隔をご提案しています。

緑内障の種類

緑内障は原因によって大きく分けられます。ほかの病気が関与しない原発緑内障が約9割を占め、残りが続発緑内障や小児緑内障です。続発緑内障は、ぶどう膜炎、糖尿病網膜症、外傷、ステロイド薬の長期使用などが引き金になります。

原発緑内障は、房水の出口である隅角の状態によって二つに分かれます。隅角が開いている開放隅角タイプと、狭くなってふさがる閉塞隅角タイプです。

注目していただきたいのが正常眼圧緑内障です。眼圧が基準値(およそ10〜21mmHg)の範囲でも視神経が傷むタイプで、日本人の緑内障では大きな割合を占めます。多治見市の調査でも、開放隅角緑内障の多くが正常眼圧の範囲内でした。眼圧測定の数値だけでは見つけられないため、眼底やOCTを含めた検査が欠かせません。

原発緑内障の主な種類

原発緑内障は、進み方も治療方針も型によって異なります。代表的な三つを整理します。

原発開放隅角緑内障は、隅角は開いているものの、房水の排出路である線維柱帯が目詰まりを起こし、眼圧が上がるタイプです。自覚症状に乏しく、数年から数十年かけてゆっくり進みます。

正常眼圧緑内障は、眼圧が正常範囲にありながら視神経が障害される型です。視神経の血流不足や、圧に対する視神経の抵抗力の弱さが関わると考えられています。強い近視のある方に多く見られます。

原発閉塞隅角緑内障は、隅角が狭くなり房水の流れがせき止められる型です。遠視傾向の中高年女性に多く、暗い場所で瞳孔が開いた際などに急激な発作を起こすことがあります。目の激しい痛み、頭痛、吐き気、急な見えにくさが出たときは、すぐに眼科を受診してください。

緑内障になりやすい人の特徴

次のような方は、緑内障のリスクが高いと報告されています。ご自身に当てはまるか確認してみてください。

  • 40歳以上の方
  • 近視が強い方
  • 健診で眼圧が高めと言われた方
  • 血縁者に緑内障の方がいる
  • 糖尿病や高血圧で治療中の方
  • ステロイド薬を長期間使用している方
  • 低血圧や冷え症、片頭痛のある方

該当したからといって、必ず発症するわけではありません。ただし、要因が重なるほど定期検査の意味は大きくなります。蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックでは、40歳を過ぎたら年1回の眼圧・眼底チェックをおすすめしています。気になる項目があれば、お気軽にご相談ください。

CONTACT お問い合わせ

気になる症状は、我慢せずご相談ください。
ご予約・お問い合わせはWEBまたはお電話にて承っております。

緑内障の検査について

緑内障の診断は、一つの検査だけでは決まりません。視神経乳頭の形、神経線維層の厚み、視野の欠け方、眼圧の値を組み合わせて総合的に判断します。蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックでは、体への負担を抑えつつ初期変化を見逃さない検査体制を整えました。ここでは主な検査の内容と所要時間をご紹介します。

視野検査

視野検査は、どこがどれだけ見えていないかを調べる検査です。ドーム状の装置の中央を見つめ、光が見えたらボタンを押します。片目ずつ行い、当院では負担の少ないプログラムを用いて、おおむね片目5分前後で終わります。

以前に受けた視野検査が長くつらく感じられた方もいらっしゃると思います。近年の視野計は、それまでの反応から測定点を効率よく絞り込み、検査時間を短縮しています。途中で疲れたときは手を止めて休憩できますので、遠慮なくお申し出ください。

痛みはなく、目に直接触れる器具も使いません。結果は過去の記録と並べて比較し、進行の速度を確認します。年に2〜4回程度の間隔で繰り返すことで、点眼の追加や変更を細かく判断できます。

OCT検査

OCT(光干渉断層計)は、近赤外線で網膜の断面を撮影する検査です。視神経のまわりにある神経線維層の厚みを、ミクロン単位で測定します。目に触れることはなく、撮影自体は片目数十秒で終わります。

緑内障では、視野に異常が出る前から神経線維層が薄くなり始めます。この先行する変化を数値と色分けで示すため、ごく初期のサインも見逃しません。健診で視神経乳頭陥凹拡大を指摘された方にとっても、生まれつきの形なのか緑内障による変化なのかを見分ける有力な材料です。

撮影データは同じ条件で蓄積し、前回の結果と重ねて比較します。厚みの減り方から進行の勢いを読み取り、治療方針の調整に役立てていきます。

眼底検査・眼圧測定

眼底検査では、視神経乳頭のへこみ(陥凹)や網膜の出血の有無を確認します。瞳孔を開く散瞳薬を使う方法と、無散瞳の眼底カメラで撮影する方法があり、目の状態に応じて選びます。散瞳する際は、点眼が効くまで20〜30分ほどお待ちください。

散瞳後は4〜5時間ほど、まぶしさとピントの合いにくさが続きます。当日は車やバイク、自転車の運転を避け、公共交通機関でお越しください。サングラスをお持ちいただくと、帰り道が楽になります。

眼圧測定は、空気を軽く当てる方法か、点眼麻酔をして測る方法で行います。いずれも数秒で済み、痛みはほとんどありません。

緑内障の治療方法

現在のところ、傷んだ視神経を元に戻す方法はありません。効果が科学的に確かめられている治療は、眼圧を下げて進行を抑えることです。目標とする眼圧は、病型や進行の程度、もともとの眼圧値をふまえて一人ひとり設定します。

治療は点眼薬から始め、効果が足りなければレーザー、それでも眼圧が下がらなければ手術へと段階的に進めます。生活や仕事への影響を確認しながら、無理なく続けられる方法を一緒に決めていきます。

①点眼薬(目薬)による治療

点眼薬は緑内障治療の柱です。房水の産生を抑える薬と、排出を促す薬があり、目標眼圧との差に応じて選びます。

第一選択となることが多いのはプロスタグランジン関連薬です。1日1回の点眼で房水の流出を促します。効果が足りないときは、β遮断薬や炭酸脱水酵素阻害薬、Rhoキナーゼ阻害薬を追加します。2成分を1本にまとめた配合剤なら、点眼の手間は増えません。

副作用として、目のまわりの色素沈着、まつ毛の変化、充血などが現れることがあります。β遮断薬は喘息や不整脈のある方では使用を避けます。気になる症状は遠慮なくお伝えください。

点眼後はまぶたを閉じ、目頭を1分以上軽く押さえると薬が目にとどまりやすくなります。自覚症状がなくても点眼を続けることが、視野を守る近道です。

②レーザー治療(SLT)

点眼を続けても眼圧が目標値まで下がらないとき、レーザー治療が選択肢に入ります。SLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)は、房水の出口にあたる線維柱帯へ、ごく弱いレーザーを照射する方法です。線維柱帯の色素細胞に選択的に反応させ、房水の流れをうながして眼圧を下げます。組織を焼き切らないため、時間をおいて同じ部位に再照射することもできます。

対象となるのは、主に開放隅角緑内障や高眼圧症の方です。点眼の本数をこれ以上増やしたくない方、さし忘れが続いてしまう方にも向いています。処置は点眼麻酔で行い、片眼あたり数分ほどで終わります。入院の必要はなく、外来の日帰りで受けていただけます。

一方で、SLTはすべての方に同じように効くわけではありません。効果が乏しい方もいますし、いったん下がった眼圧が数年かけて戻る例も報告されています。効果の持続には個人差があり、点眼が完全に不要になるとは限りません。治療後も眼圧測定と視野検査を続けながら、次の手を一緒に考えていきます。

③手術による治療

点眼とレーザーでも眼圧が下がらない場合や、視野障害の進行が止まらない場合には、手術を検討します。代表的な術式が線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)です。強膜に房水の新しい出口をつくり、結膜の下へ房水を逃がして眼圧を下げます。ほかに、詰まった流出路を切り開く流出路再建術や、小さなデバイスを用いる低侵襲緑内障手術(MIGS)も行われています。白内障手術と同時に実施する方法もあります。

当院では、手術が必要と判断した段階で、大学病院など連携する医療機関へ紹介状をお渡しします。手術後は当院で眼圧と視野の経過を追う、という形の連携も可能です。遠方まで長く通わずにすむよう、術前術後の橋渡しを行っています。

緑内障の予防・定期検診について

緑内障は初期に自覚症状が出にくく、健診や人間ドックで偶然見つかることが少なくありません。日本では40歳以上の約20人に1人が緑内障と報告されています。40歳を過ぎたら、見え方に問題がなくても年1回は眼圧測定と眼底検査を受けてください。強い近視のある方、血縁者に緑内障の方がいる場合は、より短い間隔での検査をおすすめします。

生活面では、禁煙とバランスのとれた食事が目の血流を保つ助けになります。ウォーキングなどの有酸素運動を無理のない範囲で続けると、眼圧の安定につながると報告されています。一方、うつむいた姿勢での長時間作業や、目を強くこする習慣は控えたいところです。睡眠を確保し、ストレスをためこまない工夫も役に立ちます。

一度失われた視野は戻りませんが、早く見つけて眼圧を下げれば、進行の速度をゆるやかにできます。生涯にわたって見え方を守るために、まずは検査から始めていきましょう。

当院の緑内障治療の特徴

当院は蒲田で、緑内障の早期発見と長期の経過管理に力を入れています。OCT(光干渉断層計)や視野検査の結果を画面でお見せしながら、いまどの段階にあるのかを一緒に確認していきます。点眼の続けやすさ、仕事や生活のリズムもうかがったうえで、無理なく続く治療方針を組み立てます。

転院・セカンドオピニオンのご相談も歓迎

他院で治療中の方から、点眼が合わない、通院が続けにくいというご相談をいただきます。当院は転院のご相談も、セカンドオピニオンのご相談も歓迎しています。いまの治療を続けたまま、別の視点からの意見だけを聞きたい、という形でもかまいません。

紹介状がなくても受診していただけます。ただし、これまでの眼圧の推移や視野検査の結果が分かると、判断の精度が上がります。お薬手帳や検査結果のコピーをお持ちいただけると助かります。診療情報提供書の取り寄せ方についてもご案内します。

蒲田は複数の路線が乗り入れ、仕事帰りや買い物のついでに立ち寄りやすいエリアです。緑内障は長い付き合いになる病気ですから、通いやすさそのものが治療を支える要素になります。大森・川崎方面からお越しの方にもご利用いただいています。

まとめ

緑内障は、視神経が少しずつ傷み、視野が欠けていく病気です。初期は自覚症状がほとんどなく、健診や眼科の検査で偶然見つかる方が多くを占めます。治療の柱は眼圧を下げることで、点眼薬から始まり、レーザー治療、手術と段階的な選択肢が用意されています。欠けた視野は戻りませんが、早く見つけて治療を続ければ、進行の速度をゆるやかに保てます。見え方の違和感や健診での指摘があれば、蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックへご相談ください。

よくあるご質問

緑内障の検査や治療について、患者さんからよくいただくご質問をまとめました。受診前の不安を減らす手がかりとしてお読みください。

健診で緑内障疑いと言われましたが、症状はありません。受診すべきですか?

初期の緑内障では、欠けた視野を脳と反対の目が補うため、本人が変化に気づくことはほとんどありません。自覚症状が出た時点では、すでにかなり進行している例が目立ちます。健診の眼底写真は視神経乳頭の形の異常を拾う検査で、それだけで緑内障と確定することはできません。眼圧、隅角、OCTによる神経線維層の厚み、視野検査を組み合わせて、初めて診断がつきます。「疑い」と指摘されたら、症状がなくても早めに眼科を受診してください。

精密検査にはどのくらい時間がかかりますか?

初診で精密検査を行う場合、視野検査やOCTを含めて1〜2時間ほどみておいてください。瞳を広げる散瞳検査を行うと、目薬の効果で4〜5時間ほどまぶしさとピントの合いにくさが続きます。この間は車やバイク、自転車の運転を控えていただきます。当日は公共交通機関でお越しいただくと安心です。

緑内障と診断されたら、一生治療を続けなければなりませんか?

傷んだ視神経は元に戻らないため、緑内障は完治を目指す病気ではありません。目標は、いま残っている視野を生涯にわたって保つことにあります。多くの方は1日1回の点眼から始め、眼圧が目標値で安定すれば、その後は3〜6か月ごとの通院で管理していきます。点眼を続けながら、仕事も趣味もこれまでどおり続けている方が大半です。自己判断で中断すると眼圧が戻り、進行が再開しますので、まずは相談してください。

参考文献・関連情報

記事の執筆・監修者プロフィール

理事長  小林 一博

理事長 小林 一博

  • 日本眼科学会認定専門医
  • 難病指定医
  • 視覚障害者用補装具適合判定医師
  • ボトックス認定医
  • ICL(眼内コンタクトレンズ)認定医
蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックの執刀医。
東京大学医学部附属病院や虎の門病院等の基幹病院にて、高度な眼科手術の研鑽を積んだスペシャリスト。ICL認定医として近視矯正から多焦点レンズを用いた白内障手術まで、精密な手技を要する眼内レンズ治療を専門としています。
科学的根拠に基づく、正しい医療情報を発信しています。
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