大田区蒲田の眼科|蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニック 〒144-0051東京都大田区西蒲田7-69-1 東急プラザ蒲田7F

斜視・弱視

お子さんの黒目の位置が気になる、健診で視力を指摘された、大人になって急に物が二重に見えるようになった。斜視と弱視は、こうしたきっかけで見つかることの多い目の状態です。見え方の発達や日常生活に深く関わるため、早めの確認が助けになります。蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックでは、原因を見極めたうえで一人ひとりに合った方針をご提案しています。

日本眼科学会 認定眼科専門医  小林 一博
監修者 日本眼科学会 認定眼科専門医 小林 一博 KOBAYASHI KAZUHIRO

蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックの執刀医。
東京大学医学部附属病院や虎の門病院等の基幹病院にて、高度な眼科手術の研鑽を積んだスペシャリスト。ICL認定医として近視矯正から多焦点レンズを用いた白内障手術まで、精密な手技を要する眼内レンズ治療を専門としています。
科学的根拠に基づく、正しい医療情報を発信しています。

斜視・弱視とは

斜視は、片方の目が見ようとする対象に向かず、視線が内側や外側などへずれる状態を指します。弱視は視力そのものが育たず、眼鏡で矯正しても十分な視力が得られない状態をいいます。

視力は生まれた時点で完成しているわけではありません。はっきりした像を脳に送り続けることで、就学前ごろまでの発達期に少しずつ育っていきます。この時期に片目の視線がずれると、その目の像が使われなくなります。発達が途中で止まり、斜視弱視につながります。

順序が逆になることもあります。強い遠視があるお子さんは、ピントを合わせようとする働きに目の寄りが引きずられます。その結果、目が内側へ寄る調節性内斜視が起こります。斜視と弱視は互いに原因にも結果にもなるため、当院では両方を一度に確認しています。

こんな症状はありませんか?

斜視や弱視は、痛みや充血をともなわないまま進むことがほとんどです。特に小さなお子さんは、自分から見えにくさを訴えません。ご家庭で気づけるサインを、お子さんと大人に分けて挙げました。ひとつでも当てはまるときは、様子を見ずにご相談ください。

お子さんの場合(保護者の方へ)

次のような様子は、斜視や弱視が隠れているサインになります。

  • 黒目が内側や外側にずれて見えるときがある
  • 片目をつぶる、まぶしそうに目を細める
  • 健診や園の視力検査で、視力がうまく測れなかった
  • 顔を傾けたり、あごを上げたりして見る
  • テレビや絵本に極端に近づく

写真を撮ったときだけ黒目の位置が違って写る、という気づきも受診のきっかけになります。3歳児健康診査の視覚検査は、弱視を見つける大切な機会です。「まだ小さいから正確に測れない」と判断せず、再検査の案内が出たら眼科での精密検査をお受けください。

大人の場合

大人になってから現れる目のずれは、体の異常を知らせる合図になります。

  • 物が二重に見える(複視)
  • 急に目の位置がずれてきた
  • 目のずれとともに頭痛やめまい、まぶたの下がりがある

特に、数日のうちに複視が出た場合は注意が必要です。脳血管の異常や糖尿病による神経麻痺、甲状腺の病気などが背景にひそんでいることがあります。片目を隠すと二重が消えるかどうかも、診察時にお伝えください。自己判断で経過を見ず、早めに眼科を受診しましょう。

斜視について

斜視とは、片方の目が見たい対象をとらえている間に、もう片方の目の視線が別の方向を向いてしまう状態です。ずれる向きによって、内斜視・外斜視・上下斜視などに分かれます。

両目の視線がそろわないと、脳は左右から届く別々の像を処理できません。子どもの場合、脳がずれた目の像を無意識に抑え込むため、二重に見えるという自覚が乏しいまま視力や立体感の発達が遅れます。

一方、視機能が完成した大人では抑制が働かず、複視として自覚されます。加齢による眼を支える組織のゆるみに加え、脳梗塞や脳動脈瘤、甲状腺眼症、糖尿病神経障害が引き金になることも少なくありません。見た目の問題にとどまらない点を知っておいてください。

斜視の種類と原因

斜視は「ずれる方向」と「ずれる頻度」の2つの軸で整理すると分かりやすくなります。方向による分類は4つです。内側に寄る内斜視、外側に開く外斜視、上下方向にずれる上下斜視、眼球が回転する回旋斜視があります。頻度による分類は、いつもずれている恒常性と、ときどきだけずれる間歇性の2つです。

原因も一様ではありません。

  • 強い遠視でピント合わせと目の寄りが連動するもの
  • 生まれつき目を動かす筋肉や神経の働きに偏りがある先天性のもの
  • 片目の視力低下をきっかけに視線が外れるもの

後天性では、動眼神経・滑車神経・外転神経の麻痺による麻痺性斜視が代表的です。外傷による眼窩骨折、甲状腺眼症、加齢に伴う組織のゆるみも原因になります。原因が違えば治療方針も変わるため、まず原因を特定します。

①内斜視

内斜視は、片方の目が鼻側へ寄る斜視です。生後6か月までに現れる乳児内斜視のほか、2〜3歳ごろに強い遠視をきっかけとして始まる調節性内斜視がよく見られます。

遠視の目は、遠くを見るときもピント合わせの力を強く使います。その働きに引っ張られて両目が内側へ寄るため、眼鏡で遠視を矯正すると目の位置が整うことが少なくありません。

乳幼児では、片目だけで見ようとする、しきりに目をこするといった様子が手がかりになります。放置すると寄っている側の目の視力が育ちにくくなるため、早い段階で検査を受けてください。

②外斜視

外斜視は、片方の目が耳側へ開いていく斜視です。常にずれている恒常性外斜視と、ときどきずれる間歇性外斜視に分かれます。

ずれが出やすいのは、疲れているとき、ぼんやりしているとき、明るい屋外にいるときです。まぶしさで片目を細めたり、つぶったりする様子から気づかれることもあります。

大人になって発症した場合は、脳が像を抑え込めないため複視として自覚されます。若いころに指摘された外斜視が、年齢とともにずれ幅を増して目立つ経過もあります。気になる変化があればご相談ください。

③上下斜視

上下斜視は、片方の目の視線が上または下にずれる状態です。眼球を上下に動かす筋肉や、その働きを支配する神経の不均衡によって起こります。

眼球がわずかに回転してずれる回旋斜視をともなうと、物が斜めに傾いて見えたり、上下の像が重なって見えにくくなったりします。首を傾けると見やすくなるため、頭位異常(首の傾き)が最初のサインになるお子さんもいます。

上下方向のずれは、内斜視や外斜視に重なって現れることが珍しくありません。斜視の診察では、水平方向だけでなく上下・回旋のずれも合わせて測定します。

④間歇性斜視

間歇性斜視は、いつもずれているわけではなく、条件がそろったときだけ視線が外れる状態です。外斜視に多く、ふだんは両目でまっすぐ見られるため、周囲も本人も気づきにくいという特徴があります。

ずれやすいのは、寝起きや夕方、体調を崩したとき、ぼんやり遠くを眺めているときです。写真や動画を見返して、片目が外を向いている瞬間に気づく保護者の方もいらっしゃいます。

そのままにすると、両目を使う力が弱まり、常にずれた状態へ移行することがあります。立体感の発達にも関わるため、頻度が増えてきたら診察をお受けください。

子どもに多い斜視

子どもの斜視は、視力と両眼視の発達期に重なります。見つけた時期が、その後の見え方を左右します。

代表的なものは、乳児内斜視・調節性内斜視・間歇性外斜視です(詳細は前述)。

発見の入り口となるのが、3歳児健康診査や園・学校の視力検査です。「再検査」「要精密検査」の通知を受け取ったら、必ず眼科で精密検査をお受けください。調節麻痺薬を用いた屈折検査で、隠れた遠視の有無を確かめます。

治療開始の時期は、ずれの角度と両目を使う力の状態から判断します。眼鏡で眼位が整うタイプなら、まず装用を始めて経過を追います。ずれが大きく眼鏡だけでは整いにくい場合は、早い段階で手術を含めた方針を検討します。就学前に治療を始められると、視機能への影響を小さく抑えやすくなります。

大人に起こる斜視

大人の斜視は、これまでまっすぐだった目の位置が後から崩れるかたちで現れます。多くの方が、物が二重に見える複視をきっかけに受診されます。

背景として多いのが麻痺性斜視です。動眼神経・滑車神経・外転神経のいずれかが障害されると、その筋肉の力が落ちて目の向きがずれます。原因には脳梗塞や脳動脈瘤、頭部外傷、糖尿病による神経障害が挙げられます。甲状腺眼症では外眼筋がむくんで硬くなり、上下方向のずれが目立ちます。

加齢で眼球を支える組織がゆるみ、少しずつ内斜視や上下斜視が進む経過も知られています。若いころの間歇性外斜視が中高年で悪化する例もあります。

強い頭痛や急なまぶたの下がりをともなう複視は、緊急性が高い症状です。当院ではなく救急外来や脳神経外科の受診をご検討ください。それ以外の急な複視は、当日でも当院までお電話でご連絡ください。

斜視の治療法

治療は「なぜずれているのか」によって組み立てが変わります。原因を確認しないまま目の位置だけを整えても、見る力は育ちません。

主な選択肢は、遠視などを矯正する眼鏡、複視を軽くするプリズム眼鏡、弱視をともなう場合の健眼遮閉(アイパッチ)、両目を使う力を養う視能訓練です。ずれが大きく残るときや、日常生活での複視が改善しないときは、外眼筋の位置や長さを調整する手術を考えます。

当院では斜視手術は行っておりません。手術が適していると判断した場合は、連携する医療機関へご紹介します。検査結果と経過をお渡ししたうえで橋渡しをしますので、安心してご相談ください。

①眼鏡矯正

眼鏡による矯正は、遠視が引き金となる調節性内斜視で中心となる治療です。ピント合わせの負担を眼鏡が肩代わりすると、内側へ寄る力がゆるみ、目の位置が正面に戻ってきます。

度数を決める際は、調節麻痺薬の点眼でピント合わせの力を一時的に休ませ、本来の屈折度を測ります。ふだんの視力検査だけでは遠視が隠れてしまうためです。処方後は起きている間ずっとかけていただき、装用時の目の位置と視力を定期的に確認します。

お子さんの目は成長とともに屈折度が変わります。数か月ごとに度数を見直しながら、まず眼鏡で経過を追う流れが一般的です。

②プリズム眼鏡

プリズム眼鏡は、光の進む向きを変えるプリズムをレンズに組み込んだ眼鏡です。視線のずれを光学的に補い、物が二重に見える複視をやわらげます。

斜視の角度が小さい方や、加齢・神経麻痺によって後天的に複視が出た方に向いた方法になります。手術の前に見え方の変化を確かめる目的や、手術後に残ったわずかなずれを整える目的でも使います。

度数の強いプリズムは像がにじみやすくなるため、装用感を確かめながら少しずつ調整していきます。日常生活での見えにくさが減るかどうかを、通院のたびに確認します。

③視能訓練

視能訓練は、両方の目で立体的に物をとらえる両眼視機能を育てるための訓練です。国家資格を持つ視能訓練士が、お子さんや患者さんの状態に合わせて内容を組み立てます。

代表的なものが、間歇性外斜視に対する輻湊訓練になります。近くを見るときに両目を内側へ寄せる力を鍛え、視線のずれが出にくい状態を目指します。

家庭での練習も治療の一部となるため、生活の中で続けやすい方法をご提案します。斜視の種類や程度によっては、手術を行わずに見え方の改善が得られることもあります。

④手術

斜視手術は、外眼筋の位置や長さを調整し、目の向きを整える治療です。筋肉の付着部をずらす方法や短くする方法を組み合わせます。

眼鏡や訓練でずれが残る場合や、ずれの角度が大きい場合が対象です。見た目だけでなく、両眼視機能の獲得や複視の解消も目的になります。

術後は充血や異物感が生じることがあります。ずれが残る場合や再発した場合には、再手術が必要になることもあります。まれに感染や視力への影響も報告されています。

当院では斜視手術を実施しておりません。手術が望ましいと判断した際は、提携医療機関へご紹介します。費用や合併症の詳細は、紹介先の医師からご説明を受けていただきます。手術について詳しくはこちら

弱視について

弱視とは、生まれてから8歳ごろまでの視力が育つ時期に、目から脳へ十分な刺激が届かず、視力の発達が途中で止まった状態を指します。眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても、十分な視力が出ません。

単なる近視とは異なり、脳の視覚野の発達そのものが関わります。そのため、成長してから眼鏡をかけても取り戻しにくくなります。

お子さんは見えにくさを言葉にしにくく、片目だけの弱視ならもう一方の目で不自由なく生活します。ご家庭での様子と、3歳児健診・就学時健診での気づきが早期発見の鍵となります。

弱視の種類と原因

弱視は原因によって大きく4つに分けられます。

  • 屈折異常弱視:両目に強い遠視や乱視がある
  • 斜視弱視:斜視のため片目が使われない
  • 不同視弱視:左右の度数差が大きい
  • 形態覚遮断弱視:先天性白内障や眼瞼下垂で光が網膜に届かない

いずれにも共通するのは、網膜にはっきりした像が結ばれない期間が続いた点です。治療を始めた年齢によって回復の見込みが変わることも、種類を問わず共通しています。

ただし治療の進め方は原因ごとに変わります。眼鏡の常用だけで視力が伸びるものもあれば、原因となる病気の手術を急ぐものもあります。

そのため、屈折検査や眼位検査に加え、水晶体や眼底の観察も行います。原因を見極めることが治療の出発点です。点眼薬で調節を休ませた状態で行う屈折検査は、隠れた遠視を見つけるうえで欠かせません。

①屈折異常弱視

屈折異常弱視は、両目に強い遠視や乱視があり、ピントの合わない像を見続けたことで、両眼の視力が育たなかった状態です。左右の見え方に差が出にくいため、日常の様子からは気づきにくくなります。

幼稚園や保育園の視力検査、3歳児健診で指摘を受けて受診されるお子さんが目立ちます。テレビに近づく、目を細めるといった様子が手がかりになることもあります。

治療の基本は眼鏡の常用です。調節麻痺薬を使った検査で本来の度数を測り、その眼鏡をかけ続けると、網膜に鮮明な像が届いて視力が少しずつ伸びていきます。

②斜視弱視

斜視弱視は、片方の目が絶えず別の方向を向いているため、その目からの情報が脳で抑えられ、視力が発達しなくなる片眼性の弱視です。脳は像の混乱を避けようとして、ずれた目の像を使わなくなります。

治療では、まず眼鏡で屈折の状態を整えます。そのうえで視力の良い方の目をアイパッチで覆う健眼遮蔽を行い、弱視の目を使う時間をつくります。

アイパッチが難しい場合は、アトロピン点眼で健眼をぼかす方法を選びます。眼位のずれが大きいときは、斜視手術と組み合わせて治療を進めます。

③不同視弱視

不同視弱視は、左右の屈折度数の差が大きく、度の強い方の目だけ視力が育たない状態です。健診の屈折検査で左右差を指摘される程度の差でも起こります。

よく見える方の目で日常生活が成り立つため、ご本人も周囲も異変に気づきません。3歳児健診や就学時健診の視力検査、屈折検査ではじめて分かる例が大半を占めます。

治療は左右差を補う眼鏡の常用が土台です。視力の伸びが緩やかなときは、アイパッチで弱視側の目を使う練習を加えます。数か月ごとに検査を行い、度数と方針を見直していきます。

④形態覚遮断弱視

形態覚遮断弱視は、目に入る光そのものが遮られ、網膜に像が結ばれないために視力が育たない弱視です。先天性白内障や角膜混濁、瞳をふさぐほどの眼瞼下垂、けがの治療で長期間眼帯を当てた場合などが原因となります。

4種類の弱視のなかでも視力の予後は厳しく、できるだけ早い時期に原因を取り除けるかどうかで結果が変わります。治療開始が遅れるほど、視力の回復幅は小さくなります。

乳児期に瞳が白っぽく見える、片目をいつも閉じている、まぶたが瞳にかかっているといった様子に気づいたら、早めに眼科へご相談ください。

弱視の治療法

弱視の治療は、視力が育つ時期にしか効果が期待できません。8歳ごろには視覚の発達がほぼ完成するため、それまでにどれだけ鮮明な像を脳へ送れるかが結果を左右します。原因を取り除いたうえで、次の方法を組み合わせて進めます。

弱視の治療法
  • アイパッチ(健眼遮蔽):視力の良い方の目を覆い、弱視の目を使う時間を確保します
  • 屈折矯正(眼鏡):遠視・乱視・左右差を眼鏡で補い、はっきりした像を網膜に結ばせます
  • 薬剤(アトロピン点眼):健眼の調節を一時的に休ませ、弱視の目の使用を促します

先天性白内障や高度の眼瞼下垂が原因のときは、手術で光の通り道を確保することが先になります。治療の効果は数か月単位で現れるため、定期的に視力を測りながら方針を見直していきます。

①屈折矯正(眼鏡)

眼鏡による屈折矯正は、弱視治療の出発点です。調節麻痺薬を使った検査で得た本来の度数で眼鏡を作ります。

効果を左右するのは装用時間です。入浴と就寝のとき以外は外さない常用が原則になります。

度数は成長とともに変わるため、当院では3〜6か月ごとの再検査で見直しています。顔の形も変わるので、ずれやすくなった眼鏡はこまめに調整してください。

かけるのを嫌がるお子さんも少なくありません。無理に押しつけず、テレビや遊びの時間から少しずつ慣らす方法をご案内します。鼻あてやつるの調整で違和感が減ることもあります。

②アイパッチ(健眼遮蔽)

アイパッチは、視力の良い方の目を覆い、弱視の目を積極的に働かせる訓練です。肌に直接貼る絆創膏タイプと、眼鏡のレンズに取り付けるタイプがあります。

不同視弱視や斜視弱視のように、片目だけ視力が育っていないお子さんで効果が期待できます。使う時間は視力や年齢に応じて決め、視力の伸びを見ながら見直します。

ただし見えにくい方の目だけで過ごす時間は、お子さんにとって負担になります。園や学校の生活も踏まえ、続けられる計画をご家族と一緒に立てていきます。

③薬剤(アトロピン点眼)

アトロピン点眼は、視力の良い方の目に薬を差し、ピント調節を一時的に休ませる方法です。健眼は近くがぼやけるため、弱視の目を使わざるを得ない状況が生まれます。

アイパッチを嫌がる、貼った部分の皮膚がかぶれる、日中の装用が難しいといったお子さんに用います。

この治療は処方薬を用い、医師の管理下で進めます。濃度や点眼の回数、間隔は視力の状態に合わせて決めるため、市販の点眼薬で代用はできません。処方された指示どおりにお使いください。

まぶしさや顔のほてり、口の渇きが出ることがあります。気になる症状に気づいたときは、自己判断で中止せずご連絡ください。

CONTACT お問い合わせ

気になる症状は、我慢せずご相談ください。
ご予約・お問い合わせはWEBまたはお電話にて承っております。

斜視・弱視の治療期間の目安

弱視の治療は、始めてすぐ視力が上がるものではありません。眼鏡の常用だけでも半年から1年、アイパッチを併用する場合は数年かけて経過を追うことが一般的です。

通院の間隔はおおむね1〜3か月ごとになります。視力の伸びを確認しながら、遮蔽の時間や眼鏡の度数を見直していきます。

斜視は種類によって見通しが変わります。調節性内斜視のように眼鏡で目の向きが整うものもあれば、手術で筋肉を調整するものもあります。

いずれの場合も、視覚の発達がさかんな6歳ごろまでに治療を始めたお子さんほど、良い経過をたどりやすいことが知られています。気になる様子があれば、年齢が低いうちにご相談ください。

当院の検査・診療の特徴

当院には視能訓練士が在籍し、お子さんの年齢や集中できる時間に合わせて、視力検査・屈折検査・眼位検査を進めます。言葉でのやり取りが難しい年齢でも、絵視標や検査機器を使って測定します。

調節麻痺薬を用いた精密屈折検査では、日常の検査では隠れてしまう遠視や乱視を確認します。斜視については、遮蔽試験やプリズムを使った検査でずれの量と種類を調べ、治療方針を組み立てていきます。

眼鏡を処方した後も、装用の状況と視力の変化を定期的に確認しながら伴走します。手術による治療が望ましいと判断した場合は、提携する医療機関へご紹介します。

健診で指摘を受けた方、目つきや見え方が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

視能訓練士(ORT)が在籍

当院には視能訓練士(ORT)が在籍しています。視能訓練士は、目の検査と視機能の訓練を専門とする国家資格者です。斜視や弱視の診療では、視力や屈折の測定に加えて、両目で立体的に見る力を調べる検査が欠かせません。

小さなお子さまが集中できる時間は限られます。そこで絵や記号の指標を用い、遊びの延長のような雰囲気で検査を進めていきます。泣いてしまうお子さまを無理に押さえつけて測ることはいたしません。

アイパッチの貼り方や、眼鏡を嫌がるときの対応でつまずいたときも、遠慮なくお声がけください。ご家庭で続けやすいやり方を、保護者の方と一緒に考えていきます。検査の結果は、その場でわかりやすくご説明します。

転居・セカンドオピニオンも歓迎

他院に通院中の方からのご相談も承っています。「今の治療を続けながら、別の医師の意見も聞いてみたい」という理由の受診で構いません。紹介状がなくても受診いただけます。

これまでの検査結果や、眼鏡の処方内容がわかる資料をお持ちいただけると、経過の把握がFスムーズです。お手元になければ、当院で改めて検査を行い、現在の状態を確認したうえで方針をご説明します。

転勤や引っ越しで通院先を変える必要が出たときも、これまでの治療の流れを尊重して引き継ぎます。当院はJR蒲田駅から歩いてお越しいただける場所にあります。大田区内はもちろん、川崎方面など近隣エリアからも通院いただいています。お子さま連れの通院についても、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

斜視と弱視は、日常のしぐさに小さなサインが表れます。目の位置のずれ、頭を傾けて見る癖、テレビに近づく様子など、ご家庭で気づけることも少なくありません。

視力が育つ時期は限られており、8歳ごろまでに治療を始められるかどうかが結果に関わってきます。大人の斜視でも、原因を確かめたうえで眼鏡や手術という道が残されています。

蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックでは、視能訓練士と医師が連携し、検査から治療、その後の経過観察まで一緒に歩んでいきます。「気のせいかもしれない」と迷った段階で構いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。

よくあるご質問

斜視・弱視について、保護者の方や患者さまからよくいただくご質問をまとめました。ここに載っていない不安や疑問も、診察の際に遠慮なくお聞かせください。

何歳から受診できますか?

生後6か月ごろから受診いただけます。年齢が低くても、光の反射の位置や目の動きを観察する方法で、目の位置のずれを調べられます。抱っこのまま受けられる検査もございます。

「まだ言葉が話せないので検査は無理では」と心配される保護者の方もいらっしゃいますが、話せなくても評価できる方法を用意しています。乳幼児健診や園の視力検査で指摘を受けたときは、様子を見ずにご相談ください。斜視や弱視は見た目の印象だけで判断がつきません。

3歳児健診で視力が出なかったのですが、受診は必要ですか?

はい、早めの眼科受診をおすすめします。3歳児健診の視力検査は、ご家庭での検査と会場での確認を組み合わせて行います。緊張やご機嫌のために正しく答えられず、判定がつかないお子さまも珍しくありません。

その中には、強い遠視や乱視が原因の弱視が隠れていることも少なくありません。眼科では点眼薬で目のピント合わせを休ませ、屈折の状態を詳しく測定します。視力が育つ期間は限られており、就学前に見つけられるかどうかが治療の結果を左右します。

健診で再検査や精密検査の案内を受け取ったら、そのままにせずご相談ください。

アイパッチはいつまで続けますか?

終了の時期はお子さまごとに異なり、数か月で区切りがつく方もいれば、1年以上続ける方もいらっしゃいます。判断の目安になるのは、視力の伸び方と左右差の縮まり方です。
当院では定期的に視力を測り、視能訓練士と医師で経過を見ながら1日の装用時間を調整します。視力が追いついた後も、後戻りがないかを確認するため、時間を少しずつ減らしていきます。
自己判断で中止すると、せっかく伸びた視力が下がってしまうことも珍しくありません。やめどきは必ず診察の場でご相談ください。

大人の斜視は治りますか?

大人の斜視も、種類と原因に応じた治療で症状の改善を目指せます。まず確認したいのは、いつからずれや二重に見える症状が出たのかという点です。

急に物が二重に見えるようになった背景には、脳神経の障害や甲状腺の病気、糖尿病が関わることも知られています。原因となる病気の治療が先になるため、必要に応じて内科や脳神経内科と連携します。

子どものころからの斜視が年齢とともに目立ってきたとき、また加齢で目の位置が外側へずれてきたときは、プリズム眼鏡や手術が選択肢です。当院では検査で状態を見きわめ、手術が適していると判断した方に連携先の医療機関をご紹介します。

参考文献・関連情報

記事の執筆・監修者プロフィール

理事長  小林 一博

理事長 小林 一博

  • 日本眼科学会認定専門医
  • 難病指定医
  • 視覚障害者用補装具適合判定医師
  • ボトックス認定医
  • ICL(眼内コンタクトレンズ)認定医
蒲田ルミタス眼科 白内障と近視のクリニックの執刀医。
東京大学医学部附属病院や虎の門病院等の基幹病院にて、高度な眼科手術の研鑽を積んだスペシャリスト。ICL認定医として近視矯正から多焦点レンズを用いた白内障手術まで、精密な手技を要する眼内レンズ治療を専門としています。
科学的根拠に基づく、正しい医療情報を発信しています。
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